これはやられました。
予告編を見たとき、「これは観たい」と思ったのですが、事前に読んだ映画評では賛否両論だったので、私も
平常心になりました。
これがよかった。
とにかく邦画はがんばってます。
原作は乱歩賞の「脳男」なので土台に関しては問題ない。
あとは脚本と演出ですが、きちんと見せてます。
時々説明ゼリフや説教ゼリフがあって興ざめするところもありますが、
それを差し引いても観るに耐える作品でした。
主演の生田斗真が非常に役に徹しています。
何しろ瞬きしません。これは実は非常につらいことなんです。私も経験があります。20秒まばたきしないで
いたら必ず涙がでてきます。でも彼は編集の妙かもしれませんがまったくそんな片鱗を見せません。
それとネタバレになりますがラストシーン、これは原作にないそうです。
映画用に新しく書き下ろしたようで、ここにやられました。
原作は未読ですが、映画だけでも楽しめます。
まあ、犯人が典型的なブッ飛んだキャラでちょっと工夫を欲しいところもありますが
余裕があればぜひ見て欲しい作品です。